「僕だけがいない街」は、…めちゃくちゃ良かったです。
面白いってよりは、心の底から「良いアニメだったなー」というのが素直な感想。
ストーリー、描写、登場キャラ…すべてが作り込まれてるし、見終わってからも世界観に浸れる。
なによりも、アニメ全体の雰囲気がとにかくイイ。
ジャンルとしてはサスペンス・ミステリー。
そこにタイムリープが加わった感じです。

まだ見てない方はとりあえず見て欲しい!心が揺さぶられるアニメです!
個人的評価:★★★★★
- 僕だけがいない街ってどんなアニメ?
- 僕だけがいない街の感想
- 僕だけがいない街の評判
アニメ「僕だけがいない街」ってどんなアニメ?
ざっくりこんなアニメ
ある日、自宅のアパートに帰ると、そこには血だらけで倒れている母親の姿が…
この事件の裏には、幼いころに起きた誘拐殺人事件が絡んでいることを知る。
現在の最悪な状況と、過去に自分が止められなかった事件。
その両方を変えるべく、タイムリープを駆使して事件の真相を突き止めていく物語。
アニメ「僕だけがいない街」のキャスト
藤沼悟:土屋太鳳 満島真之介
雛月加代:悠木碧
片桐愛梨:赤﨑千夏
ケンヤ:大地葉
ヒロミ:鬼頭明里
オサム:七瀬彩夏
カズ:菊池幸利
白鳥潤:水島大宙
藤沼佐知子:高山みなみ
八代学:宮本充
アニメ「僕だけがいない街」はめちゃくちゃリアル

僕だけがいない街は、ものすごいリアルです。
タイムリープというぶっ飛んだところもあるけど、それ以外は本当にリアル。
まず、舞台が東京と北海道。
主人公は、漫画家を目指し上京した地味な29歳。
本筋のミステリー要素も、誘拐殺人事件の犯人を見つけるというもの。
どれも現実に起こりうるもので、実世界とリンクします。
また、作画がめちゃくちゃ丁寧。
登場キャラクターから、背景や細かい演出まで、ちょっと生々しく感じるくらい。

このリアルな設定と、丁寧に作り込まれた描写が、ものすごくアニメの世界観にのめり込ませてくれます。
アニメ特有のファンタジー要素全開でキラキラした感じとは対照的な、地味で陰鬱な感じ。
まるで現実を投影したような世界観。
それこそが「僕だけがいない街」の面白いところであり、のめり込み要素にもなっています。
アニメ「僕だけがいない街」のノスタルジックな雰囲気がめちゃくちゃイイ!

これが本当にイイです。
ジャンルで言ったらサスペンス・ミステリーなんだけど、この手のジャンル特有の殺伐感が少ない。
むしろ、幼少期にタイムリープした後は、どこか癒されるような暖かさすら感じられます。
それでいて「この先どうなるんだ!?」っていうハラハラする展開は失われていない。
これって凄くないですかね?
いわゆる日常系アニメまで”のほほん”とはしてないんだけど、それに近い要素は確かに感じられる。
「まさか、この手のジャンルで、”癒し”に近いものを感じられるとは…!」
って印象w

このアニメの7割くらいが、幼少期を描いていることもあって、自分の小さい頃と重ね合わせたりもできます。
母親と何気なくご飯食べてるシーンとか、学校で友達と話してるシーンとか、子供たちだけで秘密基地で今後の話をしてるシーンだとか。
これは前述したように、このアニメが持つリアルな世界観と、作り込まれた丁寧な作画や演出がそうさせているんだと思います。

もっかい言うけど、このノスタルジックな感じはめちゃくちゃイイよw
アニメ「僕だけがいない街」のOP/EDが最高にイイ!

※リンクからYouTubeに飛びます。
OPは疾走感にあふれた曲で、現在の状況を変えようともがいている主人公の姿とマッチしてます。エモい。
個人的にアジカンはめちゃくちゃ聴いてたので、OPで使われてるの知ってビックリしましたw
アニメのために書き下ろした曲でもないのにぴったりはまってます!
EDもこのアニメの幼少期のイメージにめちゃくちゃハマってる。

この曲の入りがすごくイイ!普通に聴きたくなる。
良いアニメは音楽も良いですね!
アニメ「僕だけがいない街」の声優は賛否が分かれそう…

これ、個人的には全然気にならなかったんだけど、主人公の声に有名俳優を起用してるんですよね。
- 幼少期→土屋太鳳さん
- 現代→満島真之介さん
正直、この記事を書いててはじめて気づいたくらいなんで、ストーリーの邪魔になるとかは全然ないとは思いますが、どうなんでしょう?w
割と「僕だけがいない街」のレビューで、「主人公の声が残念」みたいな口コミがあるので、人によっては気になるかもしれません。
これを知った上で改めて見ると、現代の悟を演じる声はちょっと淡白かも。
これはこれで、アニメのテイストに合ってる気もしますが。
アニメ「僕だけがいない街」はタイトルを回収する10話がヤバい!

アニメを見進めていくと、気になることが…
なんでこのタイトルなんだろう?
この疑問は、ラスト3話くらいでしっかりと回収されます。
幼少期にタイムリープした悟が、ついに犯人と対峙して…
コレが繋がったときは「あぁ、なるほどーだからこのタイトルなのね!」って思っちゃうような展開。
そして、回収後の世界観が、これまた切なくてもどかしい。
お母さんの涙に、見てるこっちが涙
10話で一気に急展開を見せるんですが、冒頭で描かれるお母さんの無償の愛が…マジで泣けます。
気が強くてぶっきらぼうな悟の一番の味方だったお母さんが、涙を流すシーン。
この数分間は、言葉数を極力減らして、描写だけで進んでくんですけど、本当にヤバい。泣く。
雛月、マジか!
その後に、幼少期のヒロインだった雛月が悟と再会するシーンがあるんですけど

雛月マジかっ!
って思わず声が出ちゃう展開。
幼少期パートで2人の流れがあったので余計に
ここは喜ばしいんだけど、どこか切ないんですよね。
「僕だけがいない街」の10話は、かなり詰め込まれています。
人によっては「急展開すぎる!」って思うかもしれませんが、急展開だからこそポッカリとあいた空白がうまいこと演出できてるように見えました。
アニメ「僕だけがいない街」のラストは世界観に浸れる

「僕だけがいない街」の世界観を考えると、すごいしっくりくる締めでした。
これまで描かれてきたエピソードが、悟のナレーションと共に断片的に流れるラストシーン。
そして、愛梨との再会。
最後にタイトル。

最高でした…!
誘拐殺人事件の犯人を探し出し、過去にあった事件と現代で起こった母親の死を解決。
主人公の目的はすべて果たすことができて、文句なしのハッピーエンド…なんですが、これまでの流れがあるからどこか切なさが残るんですよね。
すべて繋がってて、見終わった後も世界観に浸れる。
「いいアニメ見たなー」って素直に思えるラストでした。
アニメ「僕だけがいない街」の評判

ツイッターの評判を一部抜粋。
僕だけがいない街アニメ全話見たけど、最近見たアニメの中でトップレベルで神アニメだった!
— しうしう_璞 (@shiushiu43) June 10, 2020
僕だけがいない街。
— レフ@全人類朱夏人 (@rehu__0k) June 8, 2020
めちゃめちゃ面白かった。アニメにいろいろもらった。ほんといろいろ思うアニメだった。めっちゃおすすめ。
“僕だけがいない街”全話見ました。
— KTM(アキネ) (@KTM81054347) June 7, 2020
短編小説を読んでる気分でした笑
だいたい終わりかたは想像できたけど、良いアニメでした!!
オススメしてくれた友人に感謝

口コミ評価はかなり高め。泣けるって声もとても多いです。
まとめ:「僕だけがいない街」ってどんなアニメ?

毎話ボロボロ泣くようなアニメでもなく、めちゃくちゃハラハラするような展開でもないのに、ものすごく世界観に引き込まれる、そんなアニメです。
でも、現実ってそうじゃないですか?
アニメで見るような破天荒な奴とか、常軌を逸した状況なんてそうそうお目にかからない。
「僕だけがいない街」は正にそれで、どこまでもリアルなんです。
だからこそ感情が突き動かされ、自然と前のめりになって引き込まれる。
そして最後には「いいアニメだったなー」って余韻に浸れる…
心が揺さぶられる、素晴らしいアニメでした!